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2021年11月2日大分地裁第41次提訴(原告5名) [提訴情報]

 2021年11月2日,大分地方裁判所に第41次提訴をいたしました。
 提訴概要は次のとおりです。
 その結果,現在の大分弁護団担当の提訴者数は417名(被害者351名),和解者数は351名(被害者292名)となりました(なお,提訴時の原告に合わせると346名となります。)。
 なお,そのうち大分地方裁判所における提訴者数は314名(被害者263名),和解者数は249名(被害者205名)となりました(なお,提訴時の原告に合わせると244名となります。)。
1 原告・被害者数
  原 告   5名  
  被害者   5名
2 原告・被害者居住地
  大分県 (原告) 5名(被害者) 5名
    大分県外(原告) 0名(被害者) 0名
3 原告・被害者の性別
  男 性 (原告) 4名(被害者) 4名
  女 性 (原告) 1名(被害者) 1名
4 原告・被害者の年代
  20代 (原告) 0名(被害者) 0名
  30代 (原告) 0名(被害者) 0名
  40代 (原告) 0名(被害者) 0名
  50代 (原告) 2名(被害者) 2名
  60代 (原告) 1名(被害者) 1名
  70代 (原告) 2名(被害者) 2名
    80代 (原告)  0名(被害者)  0名
    90代 (原告)  0名(被害者)  0名
5 被害者の病態の内訳 
  無症候性キャリア   1名
  慢性肝炎       4名
  肝硬変(軽度)    0名
  肝硬変(重度)    0名
  肝がん        0名
  死亡         0名
6 提訴原告コメント
(1)50代男性(大分県,慢性肝炎)
      自分は,健康のつもりでいましたので,まさかB型肝炎ウイルスをもち,慢性肝炎になるとは思っていませんでした。また,こうした訴訟も人ごとと思っていましたので,今の自分の状況を驚きながら受け止めています。
(2)60代女性(大分県,慢性肝炎)
   自分が慢性肝炎を発症してしまったときには大変驚きました。かねてより,なぜ自分がB型肝炎に感染してしまったのか,その原因は何なのか,という疑問を抱いていました。その原因を究明してほしいです。
     このまま放っておくと症状が進行してしまい,やがて肝癌となり,死に至るおそれがあります。国には,患者が完治ができるように薬など治療法の確立してほしいです。また,一生,医療を続けるとなると大変な経済的な負担となります。国には医療費の負担についても救済策を十分に講じてほしいです。
(3)50代男性(大分市,慢性肝炎)
   まさか自分がB型肝炎の裁判の対象になるとは思っていませんでした。
   もし,私の他に,自分が対象になると思っていないB型肝炎患者の方がいたら,一度相談してみるべきだと思います。
   早く和解できることを願っています。
                                 以上

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2021年9月1日大分地裁第40次提訴(原告11名) [提訴情報]

 2021年9月1日,大分地方裁判所に第58次提訴をいたしました。
 提訴概要は次のとおりです。
 その結果,現在の大分弁護団担当の提訴者数は412名(被害者346名),和解者数は344名(被害者286名)となりました(なお,提訴時の原告に合わせると339名となります。)。
 なお,そのうち大分地方裁判所における提訴者数は309名(被害者258名),和解者数は242名(被害者199名)となりました(なお,提訴時の原告に合わせると237名となります。)。
1 原告・被害者数
  原 告  11名  
  被害者   8名(内1名の被害者につき,遺族原告が4名)
2 原告・被害者居住地
  大分県 (原告)10名(被害者) 8名
    大分県外(原告) 1名(被害者) 0名
3 原告・被害者の性別
  男 性 (原告) 7名(被害者) 8名
  女 性 (原告) 4名(被害者) 0名
4 原告・被害者の年代
  20代 (原告) 0名(被害者) 0名
  30代 (原告) 3名(被害者) 1名
  40代 (原告) 1名(被害者) 0名
  50代 (原告) 3名(被害者) 3名
  60代 (原告) 3名(被害者) 3名
  70代 (原告) 1名(被害者) 1名
    80代 (原告)  0名(被害者)  0名
    90代 (原告)  0名(被害者)  0名
5 被害者の病態の内訳 
  無症候性キャリア   1名
  慢性肝炎       5名
  肝硬変(軽度)    0名
  肝硬変(重度)    0名
  肝がん        1名
  死亡         1名
6 提訴原告コメント
(1)50代男性(大分市,無症候性キャリア)
  今まで,B型肝炎を患ったため,いろいろな面で不利益を受け,非常に苦労してきました。
(2)30代女性(福岡県,死亡)
 日本では昔,子どもを対象とする集団予防接種が行われ,集団予防接種の現場では,1つの注射器を連続使用する実態が長く続いていました。
 このような注射器の連続使用によってB型肝炎ウイルスの感染が広がっていく危険性は指摘されていたはずなのに,国はこの実態を放置し続け,その結果,日本では肝炎が「第2の国民病」と言われるまで広く蔓延することになりました。
 その結果,私の父もB型肝炎に罹患し他界しました。闘病中も父は自分が治ると思い,辛い治療にも耐え頑張ってきましたが入院して数ヶ月で亡くなってしまいました。まだ60歳でした。
 船員だった父は仕事の都合上,私が小さい頃から滅多に家に帰ってくることはありませんでした。そんな父は定年後,家族での時間をとても楽しみにしていました。
 結婚式ではバージンロードを一緒に歩く約束もしていました。
 子どもが大好きだった父に,孫の顔を見せてあげたかったし,抱っこもしてもらいたかった。一緒にご飯を食べたり,お酒を飲みながら色々と話しもしたかった。家族みんなで旅行にも行きたかった。
 私たち家族はもっともっと父と一緒に過ごしたかったです。特別なことは何も望んではなく,ただただ健康で長生きして欲しかっただけです。
 人生100年時代と言われる現在,実際父が何歳まで生きれたかは分かりませんが国が注射器の実態を放置せず対応してくれていたならば,あんなに早く父が亡くなることはなかったのではないかと思っています。
                                 以上

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2021年7月2日大分地裁第39次提訴(原告6名) [提訴情報]

 2021年7月2日,大分地方裁判所に第39次提訴をいたしました。
 提訴概要は次のとおりです。
 その結果,現在の大分弁護団担当の提訴者数は401名(被害者338名),和解者数は334名(被害者277名)となりました(なお,提訴時の原告に合わせると329名となります。)。
 なお,そのうち大分地方裁判所における提訴者数は298名(被害者250名),和解者数は232名(被害者190名)となりました(なお,提訴時の原告に合わせると227名となります。)。
1 原告・被害者数
  原 告  6名  
  被害者  6名
2 原告・被害者居住地
  大分県 (原告) 6名(被害者) 6名
    大分県外(原告) 0名(被害者) 0名
3 原告・被害者の性別
  男 性 (原告) 3名(被害者) 3名
  女 性 (原告) 3名(被害者) 3名
4 原告・被害者の年代
  20代 (原告) 0名(被害者) 0名
  30代 (原告) 0名(被害者) 0名
  40代 (原告) 1名(被害者) 1名
  50代 (原告) 0名(被害者) 0名
  60代 (原告) 0名(被害者) 0名
  70代 (原告) 5名(被害者) 5名
    80代 (原告)  0名(被害者)  0名
    90代 (原告)  0名(被害者)  0名
5 被害者の病態の内訳 
  無症候性キャリア   1名
  慢性肝炎       2名
  肝硬変(軽度)    1名
  肝硬変(重度)    0名
  肝がん        2名
  死亡         0名
6 提訴原告コメント
(1)70代男性(大分市,肝硬変(軽度))
   肝硬変のために身体がきついです。体調に合わせてゆっくりと過ごしています。
                                 以上

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2021年5月12日大分地裁第38次提訴(原告10名) [提訴情報]

 2021年5月12日,大分地方裁判所に第56次提訴をいたしました。
 提訴概要は次のとおりです。
 その結果,現在の大分弁護団担当の提訴者数は395名(被害者332名),和解者数は324名(被害者273名)となりました(なお,提訴時の原告に合わせると321名となります。)。
 なお,そのうち大分地方裁判所における提訴者数は292名(被害者244名),和解者数は222名(被害者186名)となりました(なお,提訴時の原告に合わせると219名となります。)。
1 原告・被害者数
  原 告 10名  
  被害者  7名(うち1名の被害者につき,遺族原告が4名)
2 原告・被害者居住地
  大分県 (原告)10名(被害者) 7名
    大分県外(原告) 0名(被害者) 0名
3 原告・被害者の性別
  男 性 (原告) 3名(被害者) 1名
  女 性 (原告) 7名(被害者) 6名
4 原告・被害者の年代
  20代 (原告) 0名(被害者) 0名
  30代 (原告) 0名(被害者) 0名
  40代 (原告) 5名(被害者) 2名
  50代 (原告) 0名(被害者) 1名
  60代 (原告) 1名(被害者) 1名
  70代 (原告) 4名(被害者) 3名
    80代 (原告)  0名(被害者)  0名
    90代 (原告)  0名(被害者)  0名
5 被害者の病態の内訳 
  無症候性キャリア   1名
  慢性肝炎       5名
  肝硬変(軽度)    0名
  肝硬変(重度)    0名
  肝がん        0名
  死亡         1名
6 提訴原告コメント
(1)70代女性(大分市,慢性肝炎)
     二次被害者の娘が訴訟をしなければ,私自身は自分の体のこともよく分からないまま過ごしていたと思います。資料集めは娘が手伝ってくれ,大変でしたが,訴訟できることになって,良かったと思います。和解できることを祈っています。
(2)40代女性(大分市,慢性肝炎) 
     現在,核酸アナログ製剤を内服しています。発症してから,体がきつかったり,定期検査代と薬代もかかり生命保険にも入れないと精神的・金銭的に苦しい日々を過ごしてきました。母子感染でなぜ私が・・・。以前から気になっていたB型肝炎訴訟の事をかかりつけ医の先生に聞いてみたところ,今回の弁護士の先生を紹介して下さりました。一次被害者の母と二次被害者の私の資料集めは大変でしたが,弁護士の先生が分かりやすく教えて下さり,訴訟まで進む事ができました。
(3)60代女性(臼杵市,慢性肝炎)
     体のだるさやきつさが続くようになり,食後も30~40分位は横になっていないと辛くなっていました。年のせいで無理が利かないようになったのかと思っていました。病院で検査した結果,B型慢性肝炎と言われ,治療することになりました。先生方に親身に治療して頂き,注射や飲み薬などを続けた結果,体のだるさやきつさも大分楽になり少しずつ食欲も出てきました。この度の訴訟に関しては,主人に手伝ってもらい,資料集めに大変な苦労をしました。今の状態では体力的に自信がなく,しかたなく退職しました。今後も通院が続き,今飲んでいる薬が効かなくなったり,また体がきつくなって治療の繰り返しになると思えば,不安でいっぱいです。今は医師の先生を信じて治療に専念しようと思います。
                                 以上

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2021年大分地方裁判所第37次提訴(原告4名) [提訴情報]

 2021年2月25日,大分地方裁判所に第55次提訴をいたしました。
 提訴概要は次のとおりです。
 その結果,現在の大分弁護団担当の提訴者数は385名(被害者325名),和解者数は317名(被害者266名)となりました(なお,提訴時の原告に合わせると314名となります。)。
 なお,そのうち大分地方裁判所における提訴者数は282名(被害者237名),和解者数は215名(被害者179名)となりました(なお,提訴時の原告に合わせると212名となります。)。
1 原告・被害者数
  原 告  4名  
  被害者  4名
2 原告・被害者居住地
  大分県 (原告) 4名(被害者) 4名
    大分県外(原告) 0名(被害者) 0名
3 原告・被害者の性別
  男 性 (原告) 1名(被害者) 1名
  女 性 (原告) 3名(被害者) 3名
4 原告・被害者の年代
  20代 (原告) 0名(被害者) 0名
  30代 (原告) 0名(被害者) 0名
  40代 (原告) 1名(被害者) 1名
  50代 (原告) 0名(被害者) 0名
  60代 (原告) 1名(被害者) 1名
  70代 (原告) 2名(被害者) 2名
    80代 (原告)  0名(被害者)  0名
    90代 (原告)  0名(被害者)  0名
5 被害者の病態の内訳 
  無症候性キャリア   1名
  慢性肝炎       2名
  肝硬変(軽度)    1名
  肝硬変(重度)    0名
  肝がん        0名
  死亡         0名
6 提訴原告コメント
(1)60代女性(大分市,無症候性キャリア)
   今後の医療費のことが心配なので,早く和解ができることを祈っています。 
                                 以上

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2021年1月13日大分地方裁判所第36次提訴(原告7名) [提訴情報]

 2021年1月13日,大分地方裁判所に第54次提訴をいたしました。
 提訴概要は次のとおりです。
 その結果,現在の大分弁護団担当の提訴者数は381名(被害者321名),和解者数は310名(被害者259名)となりました(なお,提訴時の原告に合わせると307名となります。)。
 なお,そのうち大分地方裁判所における提訴者数は278名(被害者233名),和解者数は208名(被害者172名)となりました(なお,提訴時の原告に合わせると205名となります。)。
1 原告・被害者数
  原 告  7名  
  被害者  6名(うち1名の被害者につき,遺族原告が2名)
2 原告・被害者居住地
  大分県 (原告) 6名(被害者) 5名
    大分県外(原告) 1名(被害者) 1名
3 原告・被害者の性別
  男 性 (原告) 4名(被害者) 4名
  女 性 (原告) 3名(被害者) 2名
4 原告・被害者の年代
  20代 (原告) 0名(被害者) 0名
  30代 (原告) 0名(被害者) 0名
  40代 (原告) 1名(被害者) 1名
  50代 (原告) 1名(被害者) 2名
  60代 (原告) 1名(被害者) 1名
  70代 (原告) 3名(被害者) 2名
    80代 (原告)  1名(被害者)  0名
    90代 (原告)  0名(被害者)  0名
5 被害者の病態の内訳 
  無症候性キャリア   1名
  慢性肝炎       3名
  肝硬変(軽度)    1名
  肝硬変(重度)    0名
  肝がん        0名
  死亡         1名
6 提訴原告コメント
(1)40代男性(静岡県浜松市,慢性肝炎)
 国には補償・賠償だけではなく,治療薬の早期開発などの慢性B型肝炎患者の健康回復に向けた措置にも尽力して欲しいと思います。  
以上

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2020年10月30日大分地方裁判所第35次提訴(原告5名) [提訴情報]

2020年10月30日,大分地方裁判所に第53次提訴をいたしました。
提訴概要は次のとおりです。
その結果,現在の大分弁護団担当の提訴者数は374名(被害者315名),和解者数は304名(被害者253名)となりました(なお,提訴時の原告に合わせると301名となります。)。
なお,そのうち大分地方裁判所における提訴者数は271名(被害者227名),和解者数は202名(被害者166名)となりました(なお,提訴時の原告に合わせると199名となります。)。
1 原告・被害者数
  原 告  5名  
  被害者  5名
2 原告・被害者居住地
  大分県 (原告) 4名(被害者) 4名
    大分県外(原告) 1名(被害者) 1名
3 原告・被害者の性別
  男 性 (原告) 3名(被害者) 3名
  女 性 (原告) 2名(被害者) 2名
4 原告・被害者の年代
  20代 (原告) 0名(被害者) 0名
  30代 (原告) 1名(被害者) 1名
  40代 (原告) 0名(被害者) 0名
  50代 (原告) 1名(被害者) 1名
  60代 (原告) 2名(被害者) 2名
  70代 (原告) 1名(被害者) 1名
    80代 (原告)  0名(被害者)  0名
    90代 (原告)  0名(被害者)  0名
5 被害者の病態の内訳 
  無症候性キャリア   0名
  慢性肝炎       4名
  肝硬変(軽度)    1名
  肝硬変(重度)    0名
  肝がん        0名
  死亡         0名
6 提訴原告コメント
(1)30代男性(長崎市,慢性肝炎) 
     訴訟準備が遠方での遣り取りであったが,比較的スムーズに資料収集でき,このたび提訴できることとなって安心し,感謝しています。
(2)70代女性(大分市,慢性肝炎)
   B型肝炎の感染経路などの正確な知識を一般の方々に周知していただきたいです。未だに偏見や誤解もあるので,正確な情報を知っていただきたいです。
   自分の子どもたちに自分から母子感染させてしまったがとても悲しいです。そのことは,今回,私が裁判をしようと思い立ったきっかけとなりました。 
(3)60代男性(大分市,肝硬変)
   和解金の手続をもっと簡素化して,早期に受け取れるようにしてほしい。特に,もっと病気が進んだ方もいらっしゃるから。また,無症状で気づかない方もいらっしゃるだろうから,多くの人が検査を受けてこの手続につながることができるようにしてほしい。  
                                 以上

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2020年9月2日大分地裁第34次提訴(原告4名) [提訴情報]

 2020年9月2日,大分地方裁判所に第52次提訴をいたしました。
 提訴概要は次のとおりです。
 その結果,現在の大分弁護団担当の提訴者数は369名(被害者310名),和解者数は299名(被害者250名)となりました(なお,提訴時の原告に合わせると296名となります。)。
 なお,そのうち大分地方裁判所における提訴者数は266名(被害者222名),和解者数は197名(被害者163名)となりました(なお,提訴時の原告に合わせると194名となります。)。
1 原告・被害者数
  原 告  4名  
  被害者  4名
2 原告・被害者居住地
  大分県 (原告) 2名(被害者) 2名
    大分県外(原告) 2名(被害者) 2名
3 原告・被害者の性別
  男 性 (原告) 2名(被害者) 2名
  女 性 (原告) 2名(被害者) 2名
4 原告・被害者の年代
  20代 (原告) 0名(被害者) 0名
  30代 (原告) 0名(被害者) 0名
  40代 (原告) 0名(被害者) 0名
  50代 (原告) 0名(被害者) 0名
  60代 (原告) 1名(被害者) 1名
  70代 (原告) 3名(被害者) 3名
    80代 (原告)  0名(被害者)  0名
    90代 (原告)  0名(被害者)  0名
5 被害者の病態の内訳 
  無症候性キャリア   0名
  慢性肝炎       2名
  肝硬変(軽度)    0名
  肝硬変(重度)    0名
  肝がん        2名
  死亡         0名
6 提訴原告コメント
(1)70代男性(福岡県,肝がん) 
  30年ほど前,関東での献血で肝臓にウイルスが存在することを初めて知りました。
    当時,40代でしたので,具体的にどのようなことかという実感はありませんでした。その頃は,ウイルス性肝炎の実態はまだよく分からないので,経過観察しかないと言われた記憶です。 
    その後,九州に戻り,肝臓がんが見つかりました。完治の方法はないということも知りました。医者に頼って,治療を尽くすしかないと覚悟を決めました。肝炎訴訟のことを知りましたが,当初は,自分に関係があるとは思っていませんでした。治療費,検査費,薬代と高額な費用に,大きな不安を感じていました。一生,これだけの費用と検査に明け暮れるのかと思うと,心が折れることもありました。
    兄が,肝炎訴訟への参加を考えていると聞いても,条件が色々とあるようであり,私自身が該当するのか,よく分からず過ごしておりました。その後,兄は亡くなりましたが,兄は,肝炎訴訟の要件を満たす可能性があったと聞き,私も参加しようと考えるようになりました。
    ここのところ,がんの発症の頻度も早くなり,費用も含め,不安な日々を送っております。この先,死ぬまで治療費の支払いが続くのかと思うと,不安でなりません。現在,医療費の助成は限られており,かなりの自己負担があります。特に,検査費用が実費となるのは納得できません。検査は治療のため検査であり,補助に該当しないことは大変不満です。検査と治療は,一連のものではないでしょうか。国の誤った政策でこうした被害が発生した以上,きちんと償って欲しいと思いますし,それに加えて,現在の補助制度の改善も望みます。
(2)70代女性(東京都,慢性肝炎) 
    国が予防接種の際の注射器の回し打ちの誤りを早い段階で認めて改善していれば,B型肝炎ウイルスによる被害がここまで大きくならずに止められたのではないかと思います。
    国には,B型肝炎ウイルス被害者の一刻も早い救済に尽力してもらいたいと思います。
(3)60代男性(大分県,慢性肝炎)
    予防接種の被害を受けた方ができる限り多く国から給付金を受け取れるようにしてほしい。 
 
以上

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2020年7月1日大分地裁第33次提訴(原告8名) [提訴情報]

 2020年7月1日,大分地方裁判所に第51次提訴をいたしました。
 提訴概要は次のとおりです。
 その結果,現在の大分弁護団担当の提訴者数は365名(被害者306名),和解者数は295名(被害者246名)となりました(なお,提訴時の原告に合わせると292名となります。)。
 なお,そのうち大分地方裁判所における提訴者数は262名(被害者218名),和解者数は193名(被害者159名)となりました(なお,提訴時の原告に合わせると190名となります。)。
1 原告・被害者数
  原 告  8名  
  被害者  6名
2 原告・被害者居住地
  大分県 (原告) 6名(被害者) 5名
    大分県外(原告) 2名(被害者) 1名
3 原告・被害者の性別
  男 性 (原告) 5名(被害者) 4名
  女 性 (原告) 3名(被害者) 2名
4 原告・被害者の年代
  20代 (原告) 0名(被害者) 0名
  30代 (原告) 2名(被害者) 2名
  40代 (原告) 3名(被害者) 1名
  50代 (原告) 1名(被害者) 1名
  60代 (原告) 1名(被害者) 2名
  70代 (原告) 1名(被害者) 0名
    80代 (原告)  0名(被害者)  0名
    90代 (原告)  0名(被害者)  0名
5 被害者の病態の内訳 
  無症候性キャリア   3名
  慢性肝炎       2名
  肝硬変(軽度)    0名
  肝硬変(重度)    0名
  肝がん        0名
  死亡         1名
6 提訴原告コメント
(1)30代男性(大分市,慢性肝炎) 
     私自身,最近まで,B型肝炎ウイルスに感染しているとは知りません 
    でした。国には,もっと,多くの国民が検査を受けられるように徹底し 
    て欲しいですし,そうしてたくさんの方々に,積極的に検査を受けて頂 
    ければ,より,肝炎の実態が解明できると思います。また,私も,もっ 
    と早く感染が分かっていれば,早期に治療等できたのではないかという 
    思いがありますが,検査が広まれば,早期発見にも繋がると思います。
(2)遺族原告女性(被害者:60代男性,大分市) 
     注射器の回し打ちという,国の誤った政策によって,肝がんにまで進行し,夫は,亡くなる前10年間は,何度も何度も入院することになりました。夫は,体調の問題だけではなく,病気のことを1人で抱え込んでいるようで,本当に苦しんでいました。入院したことは人に言わないようにというのはもちろんのこと,病室の入り口に名札を出すことさえも嫌がっていました。 
     こうした患者の苦しみを,国には理解して欲しいと思います。
(3)50代女性(大分市,無症候性キャリア)
     書類がたくさんあって,いったんはあきらめてしまいました。再度相談したところ,まだ提訴ができると分かったので,弁護士に依頼しました。必要な書類を簡素化してもらえると,もっとたくさんの方が提訴できるのではないかと思います。  
                                 以上

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2020年5月11日大分地方裁判所第32次提訴(原告8名) [提訴情報]

 2020年5月11日,大分地方裁判所に第50次提訴をいたしました。
 提訴概要は次のとおりです。
 その結果,現在の大分弁護団担当の提訴者数は357名(被害者300名),和解者数は291名(被害者242名)となりました(なお,提訴時の原告に合わせると288名となります。)。
 なお,そのうち大分地方裁判所における提訴者数は254名(被害者212名),和解者数は189名(被害者155名)となりました(なお,提訴時の原告に合わせると186名となります。)。
1 原告・被害者数
  原 告  8名  
  被害者  8名
2 原告・被害者居住地
  大分県 (原告) 8名(被害者) 8名
    大分県外(原告) 0名(被害者) 0名
3 原告・被害者の性別
  男 性 (原告) 6名(被害者) 6名
  女 性 (原告) 2名(被害者) 2名
4 原告・被害者の年代
  20代 (原告) 0名(被害者) 0名
  30代 (原告) 1名(被害者) 1名
  40代 (原告) 0名(被害者) 0名
  50代 (原告) 1名(被害者) 1名
  60代 (原告) 5名(被害者) 5名
  70代 (原告) 1名(被害者) 1名
    80代 (原告)  0名(被害者)  0名
    90代 (原告)  0名(被害者)  0名
5 被害者の病態の内訳 
  無症候性キャリア   3名
  慢性肝炎       3名
  肝硬変(軽度)    2名
  肝硬変(重度)    0名
  肝がん        0名
  死亡         0名
6 提訴原告コメント
(1)60代男性(由布市,慢性肝炎)
     訴訟については以前よりマスコミ報道等で知っており,気にしていましたが,今回,新聞紙にて講演案内記事を見て,思い切って相談しました。今,改めて今後を考えたとき,ずっと心の中の不安,しこり,悩み,苦しみ・・・であったものが増してきました。寝ても覚めてもいつか肝硬変,肝がんに移行していくのではないかという強い不安が常に頭をよぎります。B型肝炎ウイルスは,長期間で終わりが見えません。絶対周りの人に感染させてはいけない。感染が判明してから,細心の注意を払ってきました。現在,核酸アナログ製剤を服用していますが,完治していないので不安です。定期検査の結果を聞くときは,いつも緊張します。このような検査が,今後死ぬまで続くかと思うと,何とも言えない心境になります。物心ついた頃より,予防接種をよく受けていたことを覚えています。小学校の講堂にて列をなして並び,順番に接種していました。注射器も大きく,4人分くらいの接種薬剤が入っていました。前の人が打ったあとの注射針はそのままだったことはよく覚えています。提訴にあたって様々な思いがめぐります。和解できることをせめて願っています。 
(2)60代女性(大分市,慢性肝炎)
     初めてB型肝炎と言われた時はショックで気が動転してしまいました。最初は家族にも言えず,友達にも黙っていました。いろいろ考え悩んでいました。この2,3年になって給付金のことを聞いて,少しは気が楽になりました。飲んでいる薬も高額なので大変です。一刻も早く和解が出来ることを強く望んでいます。 
                                 以上

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