SSブログ

2021年9月1日大分地裁第40次提訴(原告11名) [提訴情報]

 2021年9月1日,大分地方裁判所に第58次提訴をいたしました。
 提訴概要は次のとおりです。
 その結果,現在の大分弁護団担当の提訴者数は412名(被害者346名),和解者数は344名(被害者286名)となりました(なお,提訴時の原告に合わせると339名となります。)。
 なお,そのうち大分地方裁判所における提訴者数は309名(被害者258名),和解者数は242名(被害者199名)となりました(なお,提訴時の原告に合わせると237名となります。)。
1 原告・被害者数
  原 告  11名  
  被害者   8名(内1名の被害者につき,遺族原告が4名)
2 原告・被害者居住地
  大分県 (原告)10名(被害者) 8名
    大分県外(原告) 1名(被害者) 0名
3 原告・被害者の性別
  男 性 (原告) 7名(被害者) 8名
  女 性 (原告) 4名(被害者) 0名
4 原告・被害者の年代
  20代 (原告) 0名(被害者) 0名
  30代 (原告) 3名(被害者) 1名
  40代 (原告) 1名(被害者) 0名
  50代 (原告) 3名(被害者) 3名
  60代 (原告) 3名(被害者) 3名
  70代 (原告) 1名(被害者) 1名
    80代 (原告)  0名(被害者)  0名
    90代 (原告)  0名(被害者)  0名
5 被害者の病態の内訳 
  無症候性キャリア   1名
  慢性肝炎       5名
  肝硬変(軽度)    0名
  肝硬変(重度)    0名
  肝がん        1名
  死亡         1名
6 提訴原告コメント
(1)50代男性(大分市,無症候性キャリア)
  今まで,B型肝炎を患ったため,いろいろな面で不利益を受け,非常に苦労してきました。
(2)30代女性(福岡県,死亡)
 日本では昔,子どもを対象とする集団予防接種が行われ,集団予防接種の現場では,1つの注射器を連続使用する実態が長く続いていました。
 このような注射器の連続使用によってB型肝炎ウイルスの感染が広がっていく危険性は指摘されていたはずなのに,国はこの実態を放置し続け,その結果,日本では肝炎が「第2の国民病」と言われるまで広く蔓延することになりました。
 その結果,私の父もB型肝炎に罹患し他界しました。闘病中も父は自分が治ると思い,辛い治療にも耐え頑張ってきましたが入院して数ヶ月で亡くなってしまいました。まだ60歳でした。
 船員だった父は仕事の都合上,私が小さい頃から滅多に家に帰ってくることはありませんでした。そんな父は定年後,家族での時間をとても楽しみにしていました。
 結婚式ではバージンロードを一緒に歩く約束もしていました。
 子どもが大好きだった父に,孫の顔を見せてあげたかったし,抱っこもしてもらいたかった。一緒にご飯を食べたり,お酒を飲みながら色々と話しもしたかった。家族みんなで旅行にも行きたかった。
 私たち家族はもっともっと父と一緒に過ごしたかったです。特別なことは何も望んではなく,ただただ健康で長生きして欲しかっただけです。
 人生100年時代と言われる現在,実際父が何歳まで生きれたかは分かりませんが国が注射器の実態を放置せず対応してくれていたならば,あんなに早く父が亡くなることはなかったのではないかと思っています。
                                 以上

nice!(0)  コメント(0) 

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。