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2021年11月29日大分地方裁判所和解成立(原告7名) [和解情報]

 2021年11月29日,大分地方裁判所において,大分弁護団担当の原告について和解が成立しました。
 和解の概要は次のとおりです。
 その結果,現在の大分弁護団担当の提訴者数は417名(被害者351名),和解者数は358名(被害者296名)となりました(なお,提訴時の原告に合わせると353名となります。)。
 なお,そのうち大分地方裁判所における提訴者数は314名(被害者263名),和解者数は256名(被害者209名)となりました(なお,提訴時の原告に合わせると251名となります。)。
1 原告・被害者数
  原告7名  被害者4名(うち1名の被害者につき,遺族原告4名)
2 原告・被害者居住地
  大分県  (原告) 6名(被害者) 4名
    大分県外 (原告) 1名(被害者) 0名
3 原告・被害者の性別
  男性   (原告) 3名(被害者) 2名
  女性   (原告) 4名(被害者) 2名
4 原告・被害者の年代
    10代  (原告) 0名(被害者) 0名
  20代  (原告) 0名(被害者) 0名
  30代  (原告) 1名(被害者) 0名
  40代  (原告) 3名(被害者) 1名
  50代  (原告) 0名(被害者) 1名
  60代  (原告) 1名(被害者) 1名
  70代  (原告) 2名(被害者) 1名
    80代  (原告) 0名(被害者) 0名
5 被害者の病態の内訳
  死亡    1名
  肝がん   0名
  肝硬変(軽)1名 
    慢性肝炎  1名
    キャリア  1名
6 和解原告コメント
(1)60代女性(大分市,慢性肝炎)
     今回,弁護士先生から「和解成立予定」と伺い,ほっとしました。最初の頃は,何もわからず病院と役所に何度も足を運び,弁護士先生や病院の先生などから話を聞いてもらいながら進めて来ました。とっても長かったです。やっとこの日を迎えることが出来て本当に嬉しいです。この件に関わってくれた弁護団の先生方のご尽力に感謝しています。本当に有難う御座いました。                                                          以上

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2021年11月2日大分地裁第41次提訴(原告5名) [提訴情報]

 2021年11月2日,大分地方裁判所に第41次提訴をいたしました。
 提訴概要は次のとおりです。
 その結果,現在の大分弁護団担当の提訴者数は417名(被害者351名),和解者数は351名(被害者292名)となりました(なお,提訴時の原告に合わせると346名となります。)。
 なお,そのうち大分地方裁判所における提訴者数は314名(被害者263名),和解者数は249名(被害者205名)となりました(なお,提訴時の原告に合わせると244名となります。)。
1 原告・被害者数
  原 告   5名  
  被害者   5名
2 原告・被害者居住地
  大分県 (原告) 5名(被害者) 5名
    大分県外(原告) 0名(被害者) 0名
3 原告・被害者の性別
  男 性 (原告) 4名(被害者) 4名
  女 性 (原告) 1名(被害者) 1名
4 原告・被害者の年代
  20代 (原告) 0名(被害者) 0名
  30代 (原告) 0名(被害者) 0名
  40代 (原告) 0名(被害者) 0名
  50代 (原告) 2名(被害者) 2名
  60代 (原告) 1名(被害者) 1名
  70代 (原告) 2名(被害者) 2名
    80代 (原告)  0名(被害者)  0名
    90代 (原告)  0名(被害者)  0名
5 被害者の病態の内訳 
  無症候性キャリア   1名
  慢性肝炎       4名
  肝硬変(軽度)    0名
  肝硬変(重度)    0名
  肝がん        0名
  死亡         0名
6 提訴原告コメント
(1)50代男性(大分県,慢性肝炎)
      自分は,健康のつもりでいましたので,まさかB型肝炎ウイルスをもち,慢性肝炎になるとは思っていませんでした。また,こうした訴訟も人ごとと思っていましたので,今の自分の状況を驚きながら受け止めています。
(2)60代女性(大分県,慢性肝炎)
   自分が慢性肝炎を発症してしまったときには大変驚きました。かねてより,なぜ自分がB型肝炎に感染してしまったのか,その原因は何なのか,という疑問を抱いていました。その原因を究明してほしいです。
     このまま放っておくと症状が進行してしまい,やがて肝癌となり,死に至るおそれがあります。国には,患者が完治ができるように薬など治療法の確立してほしいです。また,一生,医療を続けるとなると大変な経済的な負担となります。国には医療費の負担についても救済策を十分に講じてほしいです。
(3)50代男性(大分市,慢性肝炎)
   まさか自分がB型肝炎の裁判の対象になるとは思っていませんでした。
   もし,私の他に,自分が対象になると思っていないB型肝炎患者の方がいたら,一度相談してみるべきだと思います。
   早く和解できることを願っています。
                                 以上

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原告番号270番意見陳述(2021年10月1日口頭弁論期日) [原告の声]

1 原告番号270番です。今から、意見陳述をしたいと思います。

現在65歳です。63歳のときに、肝硬変の診断を受けています。

40年連れ添っている妻と2人で暮らしており、独立して暮らす息子と娘が1人ずついます。

私は、高校卒業後、家庭用品や生活雑貨の卸業の会社で働いていました。その後、お誘いがあって建築資材の卸業の会社へ転職しました。

 

2 43歳の頃です。その会社で受けた健康診断で、肝機能の数値が異常であるとの指摘を受け、病院に行くように言われました。

  当時から体の熱っぽさ、だるさなどはあり、肝臓が原因だったのかと思いました。しかし、痛みがあるわけではなく、日常生活に大きな支障はありませんでした。「B型肝炎」という言葉を聞いたこともなく、放置したら大変なことになるとの知識もありませんでした。この頃は、転職を誘ってくれた社長への恩もあって仕事に無我夢中だったことから、結局、病院に行きませんでした。

 

3 45歳のとき、仕事で、ある内科医院に出入りしていました。お医者さんとの雑談の中で、たまたま私の肝臓の数値のことを話に出したところ、「それは、普通は立っていられないよ」と言われ、検査をすることになりました

  検査の結果、GPTが800、GOTが760と、お医者さんからも数値が異常すぎると言われ、治療を強く勧められました。お医者さんからは「B型肝炎をよくする薬はないが、アメリカのゼフィックスという薬がある」と言われて、投薬を始めました。

  投薬をして、半年くらいで数値は前よりはよくなりましたが、それでもなお高い数値でした。妻が不安に思って、お医者さんに、効いているのか分からない、と聞いたりしていました。

この当時、治療費に、補助もなく、月3万円かかっていました。この頃は、勤めていた会社が倒産して自営を始め、経済的に不安定な状況でした。また妻はパート、子ども2人は学生で、私の家計にとって治療費の負担は非常に大きいものでした。別にもう1錠飲むと数値がよくなるとも勧められましたが、そうすると治療費が倍になるので、あきらめました。入院してもっと集中的にやれば落ちるとも言われましたが、長期休みも取りにくく、入院に至りませんでした。

  3年ほど治療を続けました。経済的な余裕があればずっと続けたと思いますが、治療のお金を工面することが大変で、また、体に痛みがあるわけでもないことから、治療をやめることにしました。お医者さんに伝えると、薬もやめてしまうと体が耐えられなくなると言われましたが、何年か後にまた体がひどくなったらお願いします、と言って、通院をやめました。

  家族に心配を掛けないように、妻や子どもにも、私の体が悪いことはあまり言わないようにしていました。ただ、通院していないのを心配はしてくれていました。

 

4 60歳頃、娘の同僚の方が通っている森内科の評判がよいというので、私を心配した娘から勧められ、通院をするようになりました。私が通院をやめていた時期に、肝炎の医療費助成の制度ができていました。また、この頃は自営を辞めて会社に勤務するようになっており、以前と比べて経済的に安定していたので、通院を続けることができました。

  私は、体調に大きな変化もないままだったのですが、63歳のとき、肝硬変との診断を受けました。この診断を聞いたとき、とうとう次のステップに進んでしまった、とショックを受けました。

お医者さんからは、エコーの画像を見ながら、肝臓の細胞が死んでいき、硬くなっていくことが心配だと聞かされます。これからよくなることは期待できないのですが、一生、病気とうまくつきあっていかなければならない、入院するほど悪くならずに、なんとか横ばいでいけたら、という気持ちで治療を続けています。

妻も心配してくれていて、私も妻にできるだけ病院で聞いた情報を共有するようになりました。娘も肝炎のことをいろいろ調べて教えてくれます。今の仕事を続けていきたいですし、日本一周旅行にいくことができたらと願っており、体が資本なのでがんばって治療を続けたいと思っています。

 

5 振り返って悔やまれることは、やはり、健康診断の後もB型肝炎が深刻な病気だと思わずに病院に行かなかったこと、せっかく行った病院でもお金が苦しくて、勧められた新しい薬を飲めなかったこと、そして治療を中断してしまったことです。

  私はたまたま健康診断で数値が悪いことが分かりましたが、検査の機会がなく、症状もないまま自分が感染していることを知らない人も大勢いると思います。数値が悪くても深刻にとらえずに治療をしないままの人もいると思います。B型肝炎のことを、もっとみんなに知ってもらいたいです。

また、私のように経済的に苦しくて十分な治療をできなかった人もいると思います。もっと前から助成があれば、みんなが助かったのではないかと思います。また、これから治療をする人にもお金の心配がないようにしていってほしいと願っています。

以 上


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2021年10月1日大分地方裁判所和解成立(原告7名) [和解情報]

 2021年10月1日,大分地方裁判所において,大分弁護団担当の原告について和解が成立しました。
 和解の概要は次のとおりです。
 その結果,現在の大分弁護団担当の提訴者数は412名(被害者346名),和解者数は351名(被害者292名)となりました(なお,提訴時の原告に合わせると346名となります。)。
 なお,そのうち大分地方裁判所における提訴者数は309名(被害者258名),和解者数は249名(被害者205名)となりました(なお,提訴時の原告に合わせると244名となります。)。
1 原告・被害者数
  原告7名  被害者6名
2 原告・被害者居住地
  大分県  (原告) 5名(被害者) 5名
    大分県外 (原告) 2名(被害者) 1名
3 原告・被害者の性別
  男性   (原告) 4名(被害者) 5名
  女性   (原告) 3名(被害者) 1名
4 原告・被害者の年代
    10代  (原告) 0名(被害者) 0名
  20代  (原告) 0名(被害者) 0名
  30代  (原告) 0名(被害者) 0名
  40代  (原告) 1名(被害者) 0名
  50代  (原告) 2名(被害者) 3名
  60代  (原告) 3名(被害者) 3名
  70代  (原告) 1名(被害者) 0名
    80代  (原告) 0名(被害者) 0名
5 被害者の病態の内訳
  死亡    1名
  肝がん   0名
  肝硬変(軽)2名 
    慢性肝炎  3名
    キャリア  0名
6 和解原告コメント
(1)60代男性(大分市,肝硬変(軽度))
     私はたまたま健康診断で数値が悪いことが分かりましたが,検査の機会がなく,症状もないまま自分が感染していることを知らない人も大勢いると思います。数値が悪くても深刻にとらえずに治療をしないままの人もいると思います。B型肝炎のことを,もっとみんなに知ってもらいたいです。また,私のように経済的に苦しくて十分な治療をできなかった人もいると思います。もっと前から助成があれば,みんなが助かったのではないかと思います。これから治療をする人にもお金の心配がないようにしていってほしいと願っています。
(2)70代女性・40代女性(大分市,死亡(遺族原告))
   ようやく和解になってほっとしました。
(3)50代女性(海外在住、慢性肝炎)
     2017年より手続きを始め4年、ようやく和解成立という事で安堵しております。
     まずは担当の弁護士の方、そして弁護団や原告団の皆様のご尽力に深くお礼申し上げます。私の場合は、母子感染で高校生の時の献血で感染が判明しました。当時は知識もあまり無かった為、一生結婚や出産はできないのであろうと目の前が真っ暗になった事を覚えています。また、治療の為に内定していた国外の大学進学も諦めなくてなりませんでした。
     今回の和解で過去に経験した苦痛を国に認めてもらえたという事は喜ばしいです。しかし、今後、慢性肝炎がどの様に進展していくのかという不安はぬぐい切れません。インターフェロン治療のお蔭で、この歳までは慢性肝炎の状態で無事過ごす事ができましたが、今後肝臓がんや肝硬変を発症するかもしれません。国に改めてお願いしたいのは、期限を決めずに集団予防接種とその二次世代が絶えるまでは是非サポートして頂きたいという事です。そして昨今の新型コロナウィルスワクチン接種で、将来同じ様に薬害で苦しむ方で出ませんよう、心から願うばかりです。
                                   以上

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