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2020年9月2日大分地裁第34次提訴(原告4名) [提訴情報]

 2020年9月2日,大分地方裁判所に第52次提訴をいたしました。
 提訴概要は次のとおりです。
 その結果,現在の大分弁護団担当の提訴者数は369名(被害者310名),和解者数は299名(被害者250名)となりました(なお,提訴時の原告に合わせると296名となります。)。
 なお,そのうち大分地方裁判所における提訴者数は266名(被害者222名),和解者数は197名(被害者163名)となりました(なお,提訴時の原告に合わせると194名となります。)。
1 原告・被害者数
  原 告  4名  
  被害者  4名
2 原告・被害者居住地
  大分県 (原告) 2名(被害者) 2名
    大分県外(原告) 2名(被害者) 2名
3 原告・被害者の性別
  男 性 (原告) 2名(被害者) 2名
  女 性 (原告) 2名(被害者) 2名
4 原告・被害者の年代
  20代 (原告) 0名(被害者) 0名
  30代 (原告) 0名(被害者) 0名
  40代 (原告) 0名(被害者) 0名
  50代 (原告) 0名(被害者) 0名
  60代 (原告) 1名(被害者) 1名
  70代 (原告) 3名(被害者) 3名
    80代 (原告)  0名(被害者)  0名
    90代 (原告)  0名(被害者)  0名
5 被害者の病態の内訳 
  無症候性キャリア   0名
  慢性肝炎       2名
  肝硬変(軽度)    0名
  肝硬変(重度)    0名
  肝がん        2名
  死亡         0名
6 提訴原告コメント
(1)70代男性(福岡県,肝がん) 
  30年ほど前,関東での献血で肝臓にウイルスが存在することを初めて知りました。
    当時,40代でしたので,具体的にどのようなことかという実感はありませんでした。その頃は,ウイルス性肝炎の実態はまだよく分からないので,経過観察しかないと言われた記憶です。 
    その後,九州に戻り,肝臓がんが見つかりました。完治の方法はないということも知りました。医者に頼って,治療を尽くすしかないと覚悟を決めました。肝炎訴訟のことを知りましたが,当初は,自分に関係があるとは思っていませんでした。治療費,検査費,薬代と高額な費用に,大きな不安を感じていました。一生,これだけの費用と検査に明け暮れるのかと思うと,心が折れることもありました。
    兄が,肝炎訴訟への参加を考えていると聞いても,条件が色々とあるようであり,私自身が該当するのか,よく分からず過ごしておりました。その後,兄は亡くなりましたが,兄は,肝炎訴訟の要件を満たす可能性があったと聞き,私も参加しようと考えるようになりました。
    ここのところ,がんの発症の頻度も早くなり,費用も含め,不安な日々を送っております。この先,死ぬまで治療費の支払いが続くのかと思うと,不安でなりません。現在,医療費の助成は限られており,かなりの自己負担があります。特に,検査費用が実費となるのは納得できません。検査は治療のため検査であり,補助に該当しないことは大変不満です。検査と治療は,一連のものではないでしょうか。国の誤った政策でこうした被害が発生した以上,きちんと償って欲しいと思いますし,それに加えて,現在の補助制度の改善も望みます。
(2)70代女性(東京都,慢性肝炎) 
    国が予防接種の際の注射器の回し打ちの誤りを早い段階で認めて改善していれば,B型肝炎ウイルスによる被害がここまで大きくならずに止められたのではないかと思います。
    国には,B型肝炎ウイルス被害者の一刻も早い救済に尽力してもらいたいと思います。
(3)60代男性(大分県,慢性肝炎)
    予防接種の被害を受けた方ができる限り多く国から給付金を受け取れるようにしてほしい。 
 
以上

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